ヘアサイクルの乱れが男性型脱毛症(AGA)へとつながる

1本の髪の毛が成長し始めてから抜け落ちるまでの周期を「ヘアサイクル(毛周期)」または「発毛サイクル」といいます。薄毛の改善に関心がある人なら、見聞きしたことがあると思います。1本の髪の毛の寿命は平均して3~6年です。

このヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」を3~6年で繰り返しますが、人間が一生で繰り返すのはだいたい15回です。毛包の一つ一つがそれぞれ別の周期になっているため、一気に抜け落ちるということはありません。平均すると1日に50~100本は自然に抜け落ち、生まれ変わっているのです。

【成長期】
成長期は、髪の元となる毛母細胞が細胞分裂を活発に繰り返している時期で、髪の毛が伸び続けている状態です。成長期では1ヵ月に約1センチのペースで伸び続けると言われています。ヘアサイクルの中でも一番長い期間で、平均的な髪の毛では2~5年は成長期が続き、次の退行期になってから自然と抜けていきます。この成長期が長ければ、髪の毛は太く丈夫に育っていきます。今生えている髪の毛の90%程度が成長期にあたります。

【退行期】
退行期は、成長期で細胞分裂を活発に繰り返していた毛母細胞の力が弱まり、髪の毛が成長しなくなる時期です。成長しきった髪の毛が退行期に入ると、色素細胞がメラニンを合成しなくなります。毛根内部の細胞が小さくなっていき、髪の毛を成長させていた毛母細胞の働きも急速に弱くなるのです。退行期では2~3週間で髪の毛が成長を完全に停止し、髪の毛は毛包に包まれながら上部へと上がっていきます。今生えている毛髪の1%程度が退行期にあたります。

【休止期】
休止期は、退行期で活動が低下していた毛母細胞が細胞分裂を止めて、髪の毛の成長がストップする時期です。成長が止まった髪の毛は次の新しい髪の毛を育て始めるため、徐々に上に移動し、抜けやすい状態になります。普段の生活の中で触っただけでも髪の毛が抜けてしまうのは、休止期に入っている可能性が高いです。休止期は2~4ヵ月間続きます。今生えている髪の毛の10%以上が休止期にあたります。

このヘアサイクルが順調に進んでいれば、成長期の期間や髪の毛の成長速度に大きな変化はありません。髪の毛が抜け落ちてもその分の髪の毛が生えてくるので、薄毛になることはありません。しかし、ヘアサイクルが乱れて、成長期の期間が短くなったり、休止期が長くなったりすると、生える髪の毛よりも抜け落ちるもののほうが多くなります。そして、細く柔らかい髪の毛が多くなると、髪全体のボリュームが少なくなり、地肌が透けて見えるなど、いわゆる薄毛の状態になります。
20代までにこの症状が現れる場合を「若年性脱毛症」、30~40代で症状が現れるのは「壮年性脱毛症」といい、これらを総称して「男性型脱毛症」(AGA:Androgenetic Alopecia)と呼ばれています。




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